バーに行きたい気分って、その時一緒にいる人、一人で、または何軒目かなど、シチュエーションや気持ちで様々ですよね。
呑みたいお酒を思い浮かべてお店を目指したり、大切な人と落ち着ける場所を選んだり。
マスターとの会話を楽しみに行ったり。
例えば一人でふらっと訪れてゆっくりと呑みに行きたいな、という時にぴったりなお店が今回訪れた赤坂のショットバー「Bar Flow(バー フロウ)」さん。乃木坂駅からも赤坂駅からも離れていて、静かな通りにあり、「このあたりにバーが?」と思いますが、この看板が見えたらすぐそこ。
入口は、スタイリッシュかつ、隠れ家的な雰囲気。
店内は更におしゃれで、開放感のある空間。
元々アートスペースだったという事ですが、照明やバックバーもとても素敵。
このカウンターの手前には、何人かで来ても寛げる大きめのテーブル席もあります。
更にお店の奥には個室感覚での利用もできる、シックなムードテーブル席も。
明るい雰囲気のお店とは、また違った雰囲気で利用できます。
バックバーに色々なウイスキーが並んでいて、何にしようかなとウキウキしながら悩んで
いると、山崎のコーナーが目にとまりました。
左から「山崎ミズナラ」、「山崎シェリーカスク」、「山崎パンチョン」、「山崎バーボンバレル」。
ボトルの前にはミニチュア樽が置かれていますが、これはモルトの原種を貯蔵する樽。ウイスキーごとに色も大きさも異なるんです。
山崎を味わいながらミニチュア樽を眺め、この樽が旅してきた時に想いを馳せてみるというのもいいかも。
美味しいお酒なので、ストレートかロックでと思ったのですが、実はお店に入る前からずっと気になっていたものがあったので、それを聞いてみることに。
外の看板に書いてあった、ハイボールプラスという2種類のウイスキーを足したメニューです。
この手法はは味わいにキックをつける意味だったり、つながる香りを補える役割があるのだそう。
贅沢にも山崎同士のおすすめの組み合わせで、これをやって頂くことにしました。
山崎12年でハイボールを作った後、こんな風に山崎シェリーカスクをフロート(混ざらないように静かに注ぎ、重ねる手法)。
こちらが出来上がったものですが、よく見ると上のほうにうっすらと色の濃い部分、山崎シェリーカスクが浮かんでいるのが分かります。
シェリー樽は、オロロソを三年間熟成させたもの、果実やチョコレート風味
の原種を生むのだそうですが、グラスに近づけると上品な甘い香りがふわっと。
これはぜひ女性にも呑んで頂きたい味わい。
そしてお次は、山崎12年に、山崎バーボンバレルをフロート。
バーボンウイスキーの空き樽で熟成した山崎バーボンバレルは、
180L容量の小樽から生まれたウイスキーで、内側を強く焼いている為熟成が早くすすむのだとか。
甘く優しい雰囲気のシェリーカスクとは対照的に、どっしりとした男性的な味わい。
横にあるのは本日のお通し。
ソーセージや茄子、インゲンなどが入った煮込み。
ウイスキーはもちろん、ビールなどにもぴったりあいそうな味でした。
またユニークだなと思ったのが、お店にはメニューが置いておらず、お客様の好みを聞いてお酒をつくるとのこと。
オフィス街の赤坂にあるバーということで、仕事帰りの方で気分転換的な需要もあるのでは?と、スッキリするカクテルということでオーダーしてみました。
作って頂いたのが、こちら。
ラム、グレープフルーツジュース、トニックウォーターを使ったカクテルで、
更にスライスしたライムが中に、トッピングにはミント。
見た目からスッキリ気分満点ですが、更に驚くのが、スノースタイルの秘密。
ソルティドッグみたい、としょっぱい味を連想しながら口をつけてみると、、、あれ涼しげ…なんと、塩ではなくメントス!
お店の名前"FLOW(フロウ)"もある由来があるのですが、それはとても
ユニークなのでぜひお店で伺って頂きたいと思いますが、カクテルも非常に遊び心満点なものが多く、好奇心をくすぐられてワクワク。
そして最後には、紅葉のシーズンでもありますし、秋を感じさせるカクテルをオーダーしてみることに。
すると登場したのが、またまた見た目からして個性派。
凍らせた葡萄を入れ、シャンパンを注いだものです。
色々なフルーツを凍らせてみたけれど、色が変わってしまうものがあったり、なかなか大変だったとのこと。
その点葡萄は、凍らせることにより甘みがしまるとのこと。
凍っている時の味わいはもちろん、時間の経過と共に溶けて柔らかくなってくるのも楽しめて、更にシャンパンの華やかな香りも加わってと、一つのグラスでいくつもの世界が楽しめます。
これは素晴らしいカクテルだなと思いました。
店内にはギターが飾られていますが、マスターは音楽をやられているとのこと。
音楽の話はもちろん、色々なことを気さくに話せる優しい口調のマスターとお話していると、あっという間に時間が過ぎていきます。
バーはコミュニケーションの場、呑みたいお酒もその時の気持ちを伝えてバーテンダーとのコミュニケーションをぜひ楽しんでみてください、とマスター。
またぜひマスターとのお話を楽しみながら、オリジナルカクテルを色々試しに行きたくなりました。