西新宿に引っ越してきてから、早いものでもうすぐ二年が経ちます。
その間だけでも、近くの古い建物がどんどん壊されて、再開発で変わっていくのに驚いています。
よく散歩で西新宿八丁目、五丁目あたりをふらふら歩くのですが、このあたりにはまだ少しその時代の名残が。
こちらは写真展に向かう途中で、解体中の飛鳥ホテル近くの古いアパートで出会った猫。
手すりに足をかけて、こちらをじいっと見ています。
これらが立ち並ぶ前に写真を撮っておけばよかったなぁ、、、と主人。
我が家ではそんな会話もよくあるのですが、その時代の貴重な風景をおさめた写真展があると聞き、先日紀伊国屋に出掛けてきました。
ベルクで副店長をつとめる、写真家・迫川尚子さんの写真展です。
西新宿のダンボール村をはじめ、西新宿の高層ビル群が建つ前の、まるで新宿とは思えない、下町ののどかな風景が写真に。
そのまま耳を澄ますと、写真から子供が追いかけっこしてはしゃぐような声や、当時の住人の皆さんの息遣いまで聞こえそうだった。
そして更に写真は、新宿西口のダンボール村も。
今歩く歩道になっている、あのあたりです。
ダンボール村、実際に目で見たことがなかったのですが、迫川さんの写真には、今までのマスコミの写真からは伝わってこなかった、住人の生きた表情がたくさんおさめられていて、一つ一つの写真に吸い込まれるように、見入ってしまいました。
どうやって生きていくのか、どうやって死んでいくのか。
自分が住んでいる新宿でのことという事で、色々考えさせられたな。
そして帰りは久々に、ベルクへ。
私は一人でふらっと寄ったり、友人と待ち合わせのためによく利用しているのですが、主人は初だそう。
いつもがやがやしているこの雰囲気、一人でも思い立ったら寄れる気軽さ、美味しいビール&お肉。
やはり、すごく好きなお店だな~と、改めて思いました。またいこう。
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