毎日暑い日が増えて、乾いた喉にすーっとしみ込む、ソーダの爽快な喉越しが恋しい季節。
今回は、喉で涼を愉しめるのと同時に、目でも感じられるお酒が呑みたいな、と思いつつ、恵比寿のオーセンティックバー「BAR 五」さんへ。
静かなジャズが流れる空間は、まるで外の喧騒とは別世界。
ゆったりとした気持ちでカウンター席に座り、バックバーを眺めながら何を頼もうかな。
楽しい時間のはじまりです。
そんな気持ちを更に盛り上げて下さるのが、ライトアップの演出。
あかりに照らされた中、どんな風にお酒を作って頂けるのかなとワクワク。
一番初めは「MIDORI&MIST」を。
MIDORIはメロンのフルーテイな味わいをもった、涼しげな美しいグリーン色のリキュールです。
まずはパイナップルジュースとシェイク。
その後氷を入れたグラスに注ぎ、静かにソーダをプラスします。
そしてこのカクテル、仕上げにもご注目。
ココナッツラム"マリブ"をアトマイザーに入れて、シュッシュッと吹きかけるんです。
目の前で見ていると、まるで魔法をかけられているみたいで素敵な気持ち。
例えば初めて、女性を連れて来た時のシチュエーションなどでも、こういう演出をきっかけに、緊張の糸がほぐれて会話もより弾みそう?と思ったりもしました。
またこの季節に涼しげなカクテルと言えば、こちらもおすすめ。
スポットライトのあかりを浴びて、きめ細かな炭酸がすーっとのぼっていくのを見ていると、飲む前からひんやりとした風が心を吹き抜けて爽快な気分です。
そして次に注文したのが、バックバーにあって気になっていたこちら、白州バーボンバレル。
ストレートで、とも思いましたが、贅沢だなと思いつつソーダで。
マスターが美しいウイスキーは腰が折れずに、ソーダでよさが広がる、とおっしゃってられましたが、まさにそんな感じ。キレのよい余韻と、凛とした存在感を味わえる深い味わい。
一口飲む毎に、その魅力を知れば知るほど、スポットライトを浴びる白州が入ったグラスは、より輝きを増すように思えてくるから不思議です。
こういう美味しいウイスキーを注文したら、ぜひあわせたくなるのがスモーク。
鶏のむね肉のスモークを頂きました。
そして最後に、どんなカクテルでシメようかしらと思っていたら、フルーツを使ったカクテルもおすすめとの事。
フルーツは旬な時期より早めに、厳選したものを仕入れてらっしゃっているそうで、今のおすすめは?と伺ってみると、宮崎のマンゴーを使ったラムベースのカクテルとの事。早速作って頂く事にしました。
思わずそのまま食べたくなりそうな濃厚なマンゴーを、ミキサーにかけて。
クセのないほどよい甘みが美味しいな、と思ってレシピを聞いてみると、甘みはこちらのカリブというサトウキビの搾り汁を使ったシロップを使っているとのこと。
他にフルーツ系のカクテルでは、どんなものが?と伺ったところ、熊本のスイカを使ったソルティドックをはじめ、キュウイ、ピオーネなどでもできるとか。どれもとても美味しそうだなと思いました。
フルーツの説明を詳しくして下さったマスターは、とてもきさくなお人柄。
お酒の話題以外にも色々な話にお詳しくて、楽しい時間は瞬く間に過ぎていきました。

